2026.10.16
NEWS・プラットフォームTXP Medical、「NSER mobile」導入の山形市が、全国都市問題会議の行政視察で運用成果を紹介
2026年10月8日(木)・9日(金)、山形市で「第88回全国都市問題会議」が開催されました。本会議には、全国の市・特別区の首長をはじめとする自治体関係者や学者・研究者など、約2,000人が参加しました。
会議閉会後の10月9日(金)午後には、参加者を対象とした行政視察が実施されました。市内6つの視察コースのうち「健康医療先進都市」視察コース(Aコース)では、約30名の首長・市職員・市議会議員が山形市西消防署を訪れ、山形市消防本部 救急救命課から説明を受けました。


山形市の救急医療情報共有システム
山形市では救急出動件数が増加しており、2018年の11,170件から2025年には13,328件となりました。高齢化率は約31%で、救急搬送を効率化する必要性が高まっています。また、山形県内の救急搬送困難事案の97%が村山地域に集中しています。
こうした背景のもと、山形市を含む村山地域の7消防本部(カバー人口約50万人)が連携し、2024年7月から「NSER mobile」を運用しています。救急隊は、免許証・マイナンバーカードやモニター画面、お薬手帳、現場や患部の写真などをタブレットで取り込み、病院と共有します。病院側では、周辺病院の受入状況(応需/不応需/交渉中)や救急車の出動状況を一覧で確認でき、特定の病院への照会の集中を避けて、地域全体で受け入れる体制につなげています。受け入れ側の病院は、救急車の到着前に傷病者の状態を把握でき、迅速で的確な治療につながります。
財源には、デジタル田園都市国家構想交付金(補助率1/2)や総務省の財政措置(措置率0.8)を活用したほか、タブレット端末とQRコードリーダーの購入には山形県の補助金が使われたことも紹介されました。
導入後の成果
導入前(2023年4月〜2024年3月)と導入後(2025年1月〜12月)を比較した成果として、次の数字が示されました。
・システム利用率:98.3%
・1事案あたりの病院連絡回数(平均):1.5回から1.4回
・病院決定時間(平均):7.9分から5.7分(2.2分短縮)
・現場滞在時間(平均):21.0分から20.8分(0.2分短縮)
・照会2回以内に受け入れが決まった事案:88.6%から89.7%

【救急医療情報システム「NSER mobile」について】

「NSER mobile」は、救急隊が現場で収集する患者情報(バイタルサイン、既往歴、お薬手帳など)をスマートフォンやタブレットからOCR(画像認識)や音声入力を用いて迅速にデータ化し、医療機関にリアルタイムで共有するTXP Medicalの提供する救急搬送システムです。これにより、受け入れ要請の効率化とデータに基づく救急医療の質向上を支援します。

■ 開催概要
・会議名:第88回全国都市問題会議
・日時:2026年10月8日(木)・9日(金)
・会場:やまぎん県民ホール(山形県山形市双葉町一丁目2-38)
・主催:全国市長会/公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所/公益財団法人日本都市センター/山形市
・開催テーマ:広域連携による都市圏づくり~活力ある多極型社会へ向けて~
■ 今後に向けて
山形市は、DXと継続して改善していく仕組みによって地域の課題を解決し、救急隊と医療機関がデジタルで手を取り合うことで、地域全体の救命率向上と業務負担の軽減を目指すとしています。TXP Medicalはこれからも、山形市をはじめとする地域の救急現場とともに、テクノロジーを活用した救急医療の進化を支援していきます。



