2025.07.30
NEWS国家プロジェクト参画事例を紹介する特設ページを開設 ~初回公開はSBIR事業から生まれた横須賀共済病院での医療文書作成利活用実証事例~
TXP Medical株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:園生智弘、以下「TXP Medical」)は、2025年7月22日(火)、弊社が参画するSIP(戦略的イノベーション創造プログラム)※1)およびSBIR(中小企業イノベーション創出推進事業)※2)などの国が主導する医療DX推進プロジェクトの実証事例を紹介する特設ページを開設したことをお知らせいたします。

特設ページ開設の背景
弊社は医療現場と連携した生成AI利活用の社会実装化の推進に取り組んできました。とりわけ、内閣府や厚生労働省などが主導する国の研究開発プロジェクトにおいては、通常の枠組みでは困難な大規模な医療機関との共同開発・実証を積み重ねております。
このたび、これらの取り組みをより多くの関係者にお伝えするため、採択プロジェクト単位で実例を紹介する特設サイトを弊社Webサイト内に設置いたしました。
公開中の初回事例:SBIR AIホスピタル①:生成AIを用いた医療文書作成システムの構築(横須賀共済病院)
初回公開事例として、厚生労働省SBIRプロジェクトの一環で実施された横須賀共済病院での生成AIを用いた医療文書作成システムの構築の実証事例を紹介しています。
該当事例では、救急・外科・腎臓内科など複数診療科での実証を経て、2025年5月より全診療科での展開が開始されており、医療文書の作成負荷軽減と、要約AIとは異なる 診療記録・初療記録・検査値・手術記録などの全情報を網羅したクオリティを目指す新たな取り組みとして注目されています。
横須賀共済病院 事例ページ
txpmedical.jp/case-study/sbir-ai-1-ai
特設サイトの主な目的と今後の展開
医療政策関係者・自治体・病院向け:
国が主導するプロジェクトを通じた社会実装化への取り組みを共有し、生成AI医療DXの先行事例としての参考情報を提供します。投資家・ESG関係者向け:
公的支援と連動した事業成長の実績を開示し、生成AI医療DX分野におけるスタートアップの社会的意義と価値を公表します。医療従事者・市民向け:
医療現場との協業による技術開発と、現場ニーズに寄り添う製品づくりの姿勢を発信します。
今後は、SBIR・SIPをはじめとする国が主導する国家プロジェクト参画事例を複数順次追加公開予定です。
TXP Medicalについて
TXP Medicalは「医療データで命を救う。」をミッションに掲げ、救急・急性期領域を中心に、医療データの収集・活用プラットフォームや生成AI技術を提供しています。現在は病院・自治体・製薬企業など多様なパートナーとともに、医療現場起点の社会実装を推進しています。
※1)SIP:
内閣府が提唱するSociety 5.0の実現を目指す国家プロジェクトで、医療・スマートモビリティ・エネルギーなどの14領域の課題の社会実装に向け、技術だけでなく、事業、制度、社会的受容性、人材の視点を念頭に産学官が連携し、課題を推進。弊社はテーマ1「医療LLM基盤の研究開発・実装」のサブテーマの1つである『生成AIを活用した救急用語集標準化サイクルの確立と救急データ登録支援システムの構築』およびテーマ3「循環器救急領域におけるLLM/LMMアプリケーションの構築を通した個別化医療の実現に関する研究」に取り組んでいます。
参考:www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/overview.html
※2)SBIR:Small Business Innovation Research
厚生労働省が推進する制度で、スタートアップ等の有する先端技術の社会実装の促進を図ることを目的とし、大規模技術実証事業を実施する場合に、その経費の全部又は一部を補助する制度です。
弊社はSIP第2期(AIホスピタル事業)からBRIDGEの取り組みに続き、2024年度よりSBIRフェーズ3基金事業に取り組んでいます。
参考:www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/230316/sanko6.pdf