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インドでのICUシステム実証に向けた現地訪問を実施 〜経済産業省「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」採択プロジェクト〜

2025年8月4日から7日にかけて、TXP Medical株式会社の園生智弘(CEO、救急集中治療医)は、インドのカルナータカ州バンガロール、ケララ州コチ、およびオディシャ州ブバネーシュワルの複数病院に訪問し、TXP Medicalが提供するソリューションの紹介ならびに現地ヒアリングを実施しました。特に、オディシャ州ブバネーシュワルに位置する Institute of Medical Sciences & SUM Hospital(IMS & SUM Hospital)では、ソリューション実装に関して、前向きなコメントが得られ、実証に向けた準備を進めました。

IMS & SUM Hospitalは地域の基幹医療機関として機能する大規模私立病院で、4つの分院を展開しており、全施設において電子カルテ(EMR)や病院情報システム(HIS)は未だ導入されていません。実際に現地を訪問して、ICUをはじめとする各部門で紙チャートが使われている様子や、情報共有・業務記録の煩雑さを目の当たりにし、改めてその非効率性を実感しました。
現場の医師や看護師からは、業務負担の大きさや情報共有の難しさについての率直な声も聞くことができました。
また、ICU医師によると、患者の90%以上が政府の医療保険制度を利用しており、入院費や治療費は無償で提供されています。他の私立病院が政府保険適用患者の受け入れに消極的な傾向がある中、IMS & SUM Hospitalは全ての患者を受け入れる方針を掲げており、その姿勢により国公立病院におけるICU病床の不足を補う重要な役割を果たしています。これにより、地域における医療アクセスの確保にも大きく貢献しています。

訪問中、ICU責任医師からは「我々の病院は地域の最後の砦です。紙のチャートは膨大で、正直なところ管理が追いついていません。だからこそ、効率的で実用的なシステムを待ち望んでいます」というコメントがありました。このことからもTXP Medicalのソリューションによる業務効率化や医療の質向上に対する期待が非常に高いことが感じ取れました。

今後、IMS & SUM HospitalでのICUシステムの実証事業を行い、その結果をもとにインド国内の上位・中位クラスの私立病院への展開を目指すほか、インドにおける実臨床での使用実績をもとに、ASEAN諸国をはじめとする海外市場へのさらなる展開を図ります。

TXP Medicalは、”医療データで命を救う”をビジョンに、日本の高度医療技術をグローバルに展開し、医療の質向上と格差解消に貢献してまいります。


【ご参考】
本事業は、経済産業省令和5年度補正「グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(我が国企業によるインフラ海外展開促進調査:三次公募)」に採択されたプロジェクトであり、グローバルサウス諸国の医療課題解決と日本との経済連携強化を目的としています。

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