2023.10.02
プレスリリースTXP Medicalの救急搬送支援システム「NSER mobile」が 浜松市主催『浜松・湖西・袋井 実証実験サポート事業』に採択されました。
本事業では、静岡県で最も人口の多い都市である浜松市の、救急搬送の長時間化・患者と病院のミスマッチ・膨大な事務作業の効率化を目的に、救急搬送支援システムを試験運用します。実証実験から得られたデータを分析し、浜松市の実態に則したNSER mobileの運用を提案していきます。
[背景]
『浜松・湖西・袋井 実証実験サポート事業』は、様々な自然環境を有する浜松市を舞台に、独自の技術やアイデアを実証実験するプロジェクトを全国から募集し、実証フィールドの斡旋やプロジェクトの経費支援など各種サポートを通じて、浜松市の社会的課題の解決×テクノロジー活用による産業振興を推進する事業です。
今回、この事業に認定された「NSER mobile」による救急医療DXによる救急搬送最適化プロジェクトは、救急件数の増加に伴い、救急隊員の活動時間が延伸傾向にあるという浜松地域の社会課題解決を解決するものです。
浜松市の①人口が多く、広大な面積により、同じ市内でも地域によって救急医療提供体制が異なる。②消防署、医療機関が多く、シームレスな情報連携が必要。③交通事故事案は早期の医療提供がシビアに求められる。といった特徴に対し、専用のアプリを利用し、これまで全国での実証実験で得た知見から地域にフィットする実用性のあるシステム開発、運用面の検証を実施します。実証実験で得られたデータはデジタルかつ構造化された状態で保管され、浜松市の医療の可視化、救急医療の質の向上に利用されます。また、現在救急隊-医療機関連携として特化している「NSER mobile」を、消防内の事務系システム(OAシステム)やデジタル事後検証票システムの新規開発により、救急業務の包括的業務負担軽減に寄与します。
◆実証実験の実施・支援期間
令和5年10月~令和6年9月まで
◆NSER mobileの実証実験内容
・TXP Medical開発の救急医療情報システム NSER mobileを使用しあらゆる環境を標準化した救急搬送のデータ連携をデジタルで行う。
・浜松市消防、救急指定病院(浜松医科大学医学部附属病院、社会福祉法人聖隷福祉事業団総合病院聖隷浜松病院等)※仮 の協力を得て行う。
・多くの隊員、医療従事者より課題をヒアリングし、今後のNSER mobileの機能進化やと浜松市における本システムの導入・運用構想の一助とする。
・中間報告、最終報告にて成果を発表し、広く浜松市民にも実績を公表する。