2023.11.09
プレスリリース未来医療研究センターとTXP Medicalが連携し、製薬企業及び医療機器メーカー向けの リアルワールドデータサービスを提供開始
TXP Medical株式会社(本社:東京都千代田区 以下TXP Medical)は、この度、株式会社未来医療研究センター(本社:東京都千代田区)との連携により、製薬企業や医療機器メーカー向けの新たなデータサービスを開始します。未来医療研究センターは徳洲会グループの大規模な施設ネットワークの下、治験・臨床研究等に係わる業務をサポートする企業です。
製薬企業及び医療機器メーカーにおけるリアルワールドデータを用いた研究はますます活性化していますが、DPC等の支払いデータだけではなく、薬剤等の処方データ及び臨床検査データ等を網羅した大規模データベースは極めて限られています。今回の連携により、臨床研究に十分に必要な検査項目の揃ったデータベースになり、日本最大級のカバーをすることが可能となりました。
今回、徳洲会グループの1,400万人を超えるデータ(※1)とTXP Medical株式会社の大学病院クラスの地域の大病院を中心としたデータベースにより急性期医療領域をはじめとして、がん領域や希少疾病など幅広い領域のリアルワールドデータ研究のカバーが可能となります。未来医療研究センターとTXP Medicalは、今回の連携で医療業界の進歩に貢献すべく協力してまいります。
(※1)全施設が75病院、電子カルテ導入施設が72病院 計1400万人(2023年10月31日現在 )
※徳洲会インフォメーションシステム株式会社(以下TIS) 徳洲会グループ全体の情報システム管理・統括をおこなっている会社です。
徳洲会メディカルデータベースの特徴
日本最大の病院グループである医療法人徳洲会が保有する、72病院、累計1400万人を超える医療ビッグデータ(2023年8月25日時点)です。保有者である医療法人徳洲会及び共通の電子カルテシステムの保守管理を担当する徳洲会インフォメーションシステム株式会社協力の下、当社との連携によりリアルワールドデータベース研究を推進しております。 徳洲会ネットワークシステムの構築以降、リモートアクセスモニタリング環境の確立による大規模ネットワーク型治験事業への積極的参画、抗がん剤プロトコールシステムの構築、BioBank Japan への参加、PMDAが構築した MID‒NET® へのデータ提供等に取り組み、実績を蓄積してきました。更に近年、アカデミアのみならず、製薬企業及び医療機器メーカー等に対するデータベース研究としてのデータ提供も行われています。このリアルワールドデータベースを「徳洲会メディカルデータベース(Tokushukai Medical Database:TMD)」と呼称しています。徳洲会メディカルデータベースは、構造化データ及びnarrativeデータからなり、主に入院・外来レセプト情報、DPCデータ、血液・生化学検査結果、バイタルサインを含む電子カルテ情報及び院内がん登録情報から構成されています。
TXP Medical株式会社の医療データベースの特徴
大学病院クラスの地域の大病院を中心としたデータベース。救急医療プラットフォーム『NEXT Stage ER』により構造化された救急外来データ、900項目(広範囲の領域をカバー、かつ検査データはすべての病院で規格を統一化)の検査データ、温度板のバイタルサインデータ、救急外来以外の院内全患者の診療録テキストデータの解析も可能 。 対象施設は20施設(契約上直ちに利用可能な施設は10施設 2023年7月現在、対象施設は3施設/月で増加中)。契約施設のほぼ全てが 400床以上の大病院、救命救急センター指定。急性期疾患、がん領域のみならず、難病や希少疾患にも対応。
株式会社未来医療研究センター 代表取締役社長 歌田直人氏コメント
当社は、徳洲会グループの一員として、「いつでも、どこでも、だれもが最善の医療を受けられる社会」を目指すというグループ理念の元、弛まぬ活動を続けています。現在までに、徳洲会メディカルデータベースを利活用したリアルワールドデータベース研究が30件以上実施されてきており、その研究成果は、医療業界の発展に貢献してきております。今回、TXP Medicalとの協業により、お互いの関係するリアルワールドデータから、共同のデータベース研究としてデータを提供するインフラを提供致します。従来にも増して、製薬企業及び医療機器メーカー等に対して、より優れた医療サービスに貢献できる環境づくりに邁進する所存です。
TXP Medical株式会社 代表取締役 園生智弘氏コメント
「急性期医療領域においてはリアルワールドデータ解析に用いることのできるデータベースが限られていました。この度の株式会社未来医療研究センターとの連携により、検査データ等の統合された国内最大級のデータベースを構築することができるため、リアルワールドデータ解析による医学研究を促進する重要な一歩であると考えます。本データベースを活用することにより、製薬企業及び医療機器メーカー、あるいは臨床研究者のクリニカルクエスチョンに応えるべく、より精緻な研究を実施し、戦略的な意思決定、医学の進歩を実現することができます。我々は”医療データで命を救う。”というミッションのもと、医療データ領域のリーディングプレーヤーとして邁進して参ります。
【会社概要】
会社名:株式会社未来医療研究センター
所在地:東京都千代田区九段南一丁目3番地1 東京堂千代田ビルディング
代表者:代表取締役社長 歌田直人
設立:2006年6月 URL:mirai-iryo.com
事業内容:徳洲会グループにおける大規模治験ネットワークの運営管理・支援業務、治験審査委員会(共同IRB)・倫理審査委員会(共同EC)・CRB等の事務局業務、リアルワールドデータの利活用によるデータベース研究支援業務、各種CRO業務
会社名:TXP Medical株式会社
所在地:東京都千代田区神田東松下町41-1 H1O神田706
代表者:代表取締役医師 園生智弘
設立:2017年8月 URL: txpmedical.jp
事業内容:救急医療データシステムの提供、臨床研究支援サービス、リアル・ワールド・データ解析サービス 等
【参考ニュース】
TXP Medical、医療データの新たなサービス 新「Patient Journey」
メディカル・データ・ビジョンと業務提携
リアルワールドデータを利用したフィージビリティ調査支援サービス
脳卒中の「早期発見」と、「早期治療」医療データ解析サービスが大きく貢献