ニュース

【TXP Medical】UCLA津川友介先生との座談会記事を公開 〜代表性はN数ではない?医療データの主役交代と“新しいEBM”の到来〜

1

TXP Medical株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役CEO:園生智弘、以下TXP Medical)は、公式noteアカウント『Medical Data Lab』にて、座談会シリーズ「ライフサイエンスの未来地図」の第3弾となる座談会記事を公開しました。

今回の対談では、米UCLAで医療政策研究を牽引する津川友介准教授を迎え、「レセプト」から「電子カルテ」への移行がもたらす医療データの構造変化を中心に議論。従来のエビデンスベース医療(EBM)が抱える“平均の罠”に切り込み、電子カルテが拓く「個別化されたEBM」の可能性について掘り下げました。

■登壇者

津川 友介 氏(UCLA 医学部・公衆衛生大学院 准教授)
園生 智弘(TXP Medical株式会社 代表取締役 CEO)
大角 知也(TXP Medical 医療データ事業部 戦略推進責任者/Medical Data Lab 所長)

■本対談の注目ポイント

・「影絵」から「カラー映像」へ: 電子カルテデータが可視化する、臨床の意思決定プロセス
・「代表性」はN数ではない: ビッグデータの誤解と、質の高い変数による補正の可能性
・「平均の罠」と新しいEBM: 電子カルテによって「誰に効いたのか」を再定義する創薬と医療
・テクノロジー×倫理の最前線: 再特定リスクと、Federated Learningの可能性

■背景と意義

「電子カルテの時代」と呼ばれる変化が、米国をはじめ世界の医療データ活用の潮流となりつつある中、日本では未だ「N数の多さ=良いデータ」といった誤解が根強く存在します。本座談会では、単に「データが多い」ではなく、「誰から・どのように」得られたのかという“データの質”の重要性を再確認し、電子カルテが持つ高精細・高頻度なデータによる再定義の力に注目します。

特に議論が深まったのは、「平均の罠」──臨床試験で“平均的に効果なし”とされた治療が、特定の患者群には極めて有効だった可能性を、電子カルテの詳細データで可視化できる点。これは創薬の成功率向上だけでなく、「個別化医療」という未来の医療の在り方そのものに関わるテーマです。

▼座談会記事はこちら
note.com/medical_data_lab/n/n1dc998f14cb4

1

TXP Medicalでは今後も、『Medical Data Lab』を通じて、製薬企業・医療機関・アカデミアと共に、医療データ活用のリアルと未来を語り合う座談会シリーズを継続的に展開してまいります。

“共に考え、共に挑み、共に変革する。”

今後の連載にもぜひご期待ください。

■ Medical Data Labについて

『Medical Data Lab』は、製薬企業・医療機関・アカデミアをはじめとする、医療データに関わる多様なプレイヤーが“共に考え、共に挑み、共に変革する”ことを目的としたオープンラボです。
医療データに関する実践知を共有し、次世代の研究・開発・実装を共に創出するプラットフォームを目指しています。

▼Medical Data Lab 公式note
note.com/medical_data_lab

▼Xアカウント開設しております
フォローよろしくお願いいたします。
x.com/medicaldata_lab

ALL NEWS

製薬業界向けサービス

医療データで命を救う。

お問い合わせ