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TXP Medical、いのち支える自殺対策推進センターと連携し、自傷・自殺未遂レジストリを構築

TXP Medical、いのち支える自殺対策推進センターと連携し、自傷・自殺未遂レジストリを構築_OGP

日本では自殺が年間2万件を超える顕著な社会問題となっており(参照:警察庁データ npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R06/R5jisatsunojoukyou.pdf)、特に10歳から29歳の年齢層では死因の第一位が自殺です。この問題は国際的にも注目されており、社会全体の生産性や創造性への影響が懸念されています(参照:厚生労働省データ mhlw.go.jp/content/r5hs-1-1-07.pdf)。
この課題に対応するため、JSCP(いのち支える自殺対策推進センター)は自傷や自殺未遂により救急医療機関に搬送された患者の情報を登録・集積する「自傷・自殺未遂レジストリ」の運用を2022年に開始しました。このレジストリは、全国的な自傷・自殺未遂の実態や地域ごとの課題を明らかにし、効果的な自殺防止策の推進と自傷・自殺未遂者の支援強化を目指します。

TXP Medical株式会社(代表取締役CEO:園生 智弘、以下、TXP Medical)は、JSCPより自傷や自殺未遂により救急医療機関に搬送された患者の情報を登録・集積するための「自傷・自殺未遂レジストリ」の刷新を受注しました。このプロジェクトは、2022年度より日本臨床救急医学会とJSCPが共同で運用を開始しており、現在57機関が参画しています。将来的には、日本全国の約300ある全ての救命救急センターの参画を目指して推進しています。

JSCPは、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」を実現するために自殺対策を「生きることの包括的な支援」として推進しています。常に自殺対策の現場を意識しながら、効果的かつ効率的な事業運営を目指し、国の自殺総合対策の牽引役を務めています。

TXP Medicalは、この重要な社会貢献プロジェクトにおいて、技術力と実績を生かし、EDCシステム(※1)を構築します。TXP MedicalのEDCは、これまでのレジストリの限界を克服した効率的で負担の少ないシステムを提供しています。このシステムには、当社が提供する救急外来システムNEXT Stage ERとの連携機能が備わっており、NEXT Stage ERに登録されて構造化された患者データを本EDCシステムに取り込むことができるほか、電子カルテ画面からOCRを用いて情報を取り込むことが可能です。これにより、各施設のデータ入力の負荷が大幅に軽減され、より多くの患者データがレジストリに登録されます。このシステムにより、データの質と悉皆性が向上し、今後の自殺対策に関わる研究の質が高まることを期待しています。最終的には、自傷・自殺未遂者の支援に還元されるものと確信しております。

TXP Medical、いのち支える自殺対策推進センターと連携し、自傷・自殺未遂レジストリを構築

【TXP MedicalのNEXT Stage EDCの特徴】
これまで、多くの医療機関で医師が主導する臨床研究で使用されてきた従来のレジストリは、コスト、カスタマイズ性、開発速度などの課題を抱えていました。TXP Medicalが開発したEDCシステムは、FileMakerを基に構築され、ユーザーフレンドリーでカスタム開発が迅速に行えるよう設計されています。このシステムには、項目判別の容易さ、時間が経過した後の項目入力を促すリマインド機能、電子カルテの検査データをOCRで電子化する機能などが搭載されております。さらに、電子カルテ上で動くNEXT StageシリーズとQRコード等を用いて項目を一部自動連携することも可能です。これによりレジストリ登録の業務を軽減、結果としてよりスピーディーな症例集積にもつながります。

※1【EDC(Electronic Date Capture)とは】担当医師・スタッフが、得られた臨床データを直接PCなどの端末に電子的に打ちこむシステム。研究者・事務局では、データをリアルタイムで監視・チェックすることが可能です。

※ご参考:EDC構築運用サービス紹介ページ
txpmedical.jp/service/edc

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