2022.12.26
プレスリリースTXP Medical、スーパーシティの取組みとして、つくば市で高度救急搬送システムを稼働開始、消防本部と連携して推進
TXP Medical株式会社(本社:東京都千代⽥区、代表取締役:園⽣智弘 以下、当社)は、当社が全国の⾃治体に提供している「救急医療情報システムNSER mobile(以下、NSER mobile)」を⽤いて、スーパーシティの取組みとして、つくば市における 救急医療の質向上のための高度救急搬送システムを構築、救急現場において稼働を開始したことをお知らせします。つくば市消防本部及びつくば市内の救急告示病院らとともにデータ連携を推進していきます。
本実証実験は7月に採択、11月よりシステムを稼働して、すでに884件(※1)の救急搬送に寄与しております(2022年12月12日時点)。
(写真:右からつくば市長・五十嵐立青氏、当社代表取締役医師・園⽣智弘、つくば市消防長・木村勝平氏)
本事業は国家戦略特区諮問会議での審議等を経て指定されたスーパーシティ(※2)において、民間事業者、学術機関等が提供しようとする先端的サービスの開発・構築・実装に向けた実証調査事業のひとつとして実施されるものです。
(※1)テスト運用等を除外した数値。運用開始後ほぼすべての救急車での稼働を見込みます。
(※2)本年4月、茨城県つくば市及び大阪府大阪市がスーパーシティに指定されました。スーパーシティとは、住民が参画し、住民目線で、2030年頃に実現される未来社会を先行実現することを目指すものです。
(画像:本実証調査の構成。アプリ入力情報を起点にデータ連携し、救急医療の質向上のための⾼度救急搬送システムの構築)
<救急医療情報システム「NSER mobile」とは>
⾳声コマンドや画像OCRで短時間に救急患者の情報を⼊⼒できる、救急隊向けのモバイルアプリです。救急患者情報のクラウド即時連携により救急隊と病院間の情報連携をスムーズにし、地域の救急搬送を⽀援するシステムです。
「NSER mobile」は2020年12月のリリース以降、すでに全国12地域の消防本部にて実運用が開始されており、月間8,725件以上(12月23日現在)の救急搬送に当システムが利用されています。システム導⼊により救急現場での情報記録・コミュニケーションがデジタル化され、救急搬送と書類作業の時間短縮が可能となります。
<調査事業の内容>
つくば市において、救急医療における以下の課題解決を目的とした調査事業を⾏います。
救急搬送時の情報共有をリアルタイムで⾏うシステム、患者の搬送前から予後までの全データのデジタル化、そしてAI解析できる救急診療の統合データベース構築により、患者状態に応じた迅速・的確な搬送先選定と救急医療の質向上を目指します。
①救急現場における患者情報のデジタル化による、搬送先病院への情報共有の迅速化と病院・救急隊双⽅の負担軽減
②救急搬送システムと患者PHRのデータ連携や患者状態のAI定量化による、救急患者情報取得と搬送先決定の迅速化
③救急⾞からの映像・⾳声伝送を通じた医師・看護師の遠隔指⽰による、救急救命⼠の処置拡⼤の可能性
<「先端的サービスの開発・構築等に関する調査事業」とは>
スーパーシティにおける様々な先端的サービスの開発・構築等のための調査事業を実施し、データ連携や先端的サービスの実施を通じて地域課題の解決を実現していくことで、デジタル田園都市国家構想の実現に向けた取組を後押ししています。
【TXP Medical株式会社について】
現役の救急集中治療医が立ち上げたスタートアップです。
「医療データで命を救う。」をミッションに、救急やオンコロジー領域における業務用/医学研究用の医療データプラットフォームを開発し、病院や救急隊などを対象に提供しています。
また、これらのプラットフォームを活用した医薬品の開発支援や、リアルワールドデータ解析などの医療データサービスを製薬会社向けに展開し、日本の医療の質の向上に貢献します。
本件に関するお問い合わせ先
TXP Medical株式会社 広報担当
お問い合わせフォーム