2024.05.23
プレスリリース急性期の転院調整システム「NEXT Stage CONNECT」において 生成AIによる紹介状自動作成機能をリリース
TXP Medical株式会社(代表取締役CEO:園生 智弘、以下TXP Medical)は、2024年3月にリリースした急性期転院調整システム「NEXT Stage CONNECT」に生成AIを用いた紹介状自動作成機能をリリースしました。TXP Medical の提供する急性期医療システムであるNEXT Stage シリーズの中で初めての、生成AIを用いた業務支援機能となります。
【NEXT Stage CONNECTとは】
2024年6月の診療報酬改定における、高次医療施設から3日以内に救急患者を下り転院搬送※1)した際の診療報酬加算(「救急患者連携搬送料」)に対応するため、2024年3月にリリースされた急性期の転院調整システムが「NEXT Stage CONNECT」です。
これまでの転院調整では、医療者が一件一件転院先候補の医療機関に電話をかけ、患者の診療情報をすべて口頭で説明する形で行われてきました。転院先決定後は、当該患者の情報を紹介状(診療情報提供書)にまとめ直す必要もありました。「NEXT Stage CONNECT」では、この診療情報のやりとりを電子的に行えることで、業務効率化を実現します。
【NEXT Stage CONNECTの紹介状自動作成機能とは】
この度、「NEXT Stage CONNECT」の従来の機能に加えて、転院先の決定後に記載が必要となる紹介状(診療情報提供書)を、生成AIにより自動作成する機能を追加開発しました。具体的には、全国70病院以上で利用される同社のNEXT Stage ERの救急外来サマリーに記載されている情報をQRコードに変換し、当該QRコードを読み込むことで、NEXT Stage CONNECTに取り込みます。このサマリーの記載から、転院紹介時に必要な情報である、紹介目的、既往歴、患者の状態、所見や処置治療の内容等の情報を正確に抽出して構造化し、紹介状形式に成形して出力することができます。同機能を用いて紹介状を作成することにより、医師の紹介状作成業務の80%以上の削減効果が見込まれます(当社所属の救急科専門医の評価による)。NEXT Stage ERを利用していない病院でも、電子カルテの平文記載からOCRで取り込んだ場合も一定の精度で紹介状の自動作成が可能です。
本機能の開発に際して、は、TXP Medicalに所属する複数の医師と技術者が協力して生成AIの各種技術の検証及びチューニングを推進しました。最終的には、現時点で紹介状の自動作成に最も優れていると評価したMicrosoft AzureのGPT-4モデル(国内サーバー)をベースに、医師のノウハウを活かした独自のチューニングを施したエンジンを使用しています。
2024年4月から医師の働き方改革が施行され、医師の長時間労働改善に向けた取り組みが必要となっている昨今、通常診療における業務効率化は非常に重要です。NEXT Stage シリーズは、生成AIも活用して、急性期医療の業務革新を実現していきます。
※1)救急医療機関等を受診後に、高度な医療が必要なく、他の医療機関で対応可能な患者を転院搬送すること
【転院搬送支援システムNEXT Stage CONNECT】
txpmedical.jp/service/next-stage-connect
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