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株式会社アルムと救急領域で業務提携


救急外来に特化した患者情報記録・管理システム「NEXT Stage ER」シリーズを展開するTXP Medical株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役:園生 智弘、以下 TXP Medical)は、医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」をはじめとした医療ICT事業を展開する株式会社アルム(東京都渋谷区、代表取締役社長:坂野 哲平、以下 Allm)と、救急領域において搬入前後の患者情報を一元化し院内外及び多職種でのリアルタイムな情報連携を目的に、2020年12月に業務提携契約を締結いたしました。TXP Medicalが開発し2020年12月より提供を開始した、救急隊向けの音声入力・画像認識などの高度な入力支援AI技術を搭載するモバイル版の患者情報記録・管理システム「Next Stage ER mobile」と、Allmが開発・提供する医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」をシステム連携し、救急医療支援の包括ソリューションとして全国の医療機関および自治体、救急隊への提供を開始いたしましたので、お知らせいたします。

TXP Medicalは、「医療データで命を救う」というコーポレート・ミッションのもと、分断された医療データを統合しプラットフォーム化することでデータを循環させ、医療現場でより多くの命を救うことを目指し事業を展開しております。病院電子カルテ端末上で稼働する救急外来の総合データプラットフォーム「NEXT Stage ER」シリーズの提供を主力事業とし、救命救急センターや大学病院を中心とした全国34 の地域基幹病院で導入内定・稼働しております。(2020年11月末日時点) その他、臨床現場の業務を支援する医療AIモジュール、音声入力技術の開発提供、多数の学術研究および情報発信を行うリサーチチームのノウハウを活用した研究支援サービスの提供、また、自社サービスを介し蓄積・統合された医療データを新たな医療技術開発や製薬産業、保険事業等に活用いただく医療データサービス事業に取り組んでいます。

この度、Allmの「Join」とシステム連携を行った「NEXT Stage ER mobile」」(https://txpmedical.jp/service/nser-mobile) は、「NEXT Stage ER」シリーズの一環であり、音声コマンド入力や画像解析技術を盛り込んだ救急医療現場でのリアルタイム記録と、電子カルテへのシームレスな情報連携を実現するモバイルアプリケーション です。2019年10月にドクターカーを有する医療機関に提供開始、2020年12月に救急隊向けバージョンをローンチし、一刻一秒を争う救急現場での入力支援ソリューションとして、全国のドクターカー運用病院や救急隊向けに展開しています。

一方Allmは、国内外20か国、約700の大学病院・医療機関、急性期地域連携や国をまたいだ遠隔医療連携にJoinを提供してきました。また、医療分野におけるモバイルICTソリューションの提供に豊富な実績を持ち、PACS等と連携しDICOMビューワーやアンギオや脳波といった動画を診断可能な医用画像として閲覧・共有、チャットやビデオ通話で遠隔診療に活用できる医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」を開発・提供しています。Joinは夜間休日などに院外にいる医師がアプリ内のグループメンバーへコンサルテーションを行うことを可能にするなど、急性期を中心とした医療現場に診断のスピード化や遠隔性といったベネフィットを提供しています。

この度の協業は、救急医療の現場における院内外及び多職種でのリアルタイムな情報連携を目的として取り組むものです。救急隊と医療機関間の情報伝達は、電話等による口頭での連携が主流であり、救急隊が入力した患者データを医療機関に自動で共有し、搬入前後の患者情報を連携し一元化するシステムはいまだ整備されておりません。患者、医療チーム双方にとってより安心で的確な医療を実現するためにも、救急隊と医療機関の円滑なデータ連携が期待されています。また、国内の救急医療の現場において、いまだ主流であるアナログ作業が、医療従事者および救急隊両者両者の業務を逼迫しており、DXによる生産性の向上、省力化が求められていることがあげられます。2020年度の診療報酬に「地域医療体制確保加算」(※1)が加わったことにより、救急用の自動車又は救急医療用のヘリコプターによる搬送件数が年間2,000以上であり、かつ、病院勤務医の負担の軽減および処遇の改善等の働き方改革の実現が本加算の条件となるなど、救急医療需要を支える現場においてはITによる効率化は避けて通れない状況になっております。また、昨今、新型コロナウイルス感染症流行に伴い、救急患者の迅速な受入が困難になっており、搬送前に患者情報を病院スタッフに即時共有し、適切かつ迅速な受入判断を行うことの必要性が一層高まっています。

TXP Medicalの「NEXT Stage ER mobile」およびAllmの「JOIN」の両システムを連携することにより、患者確認、救急搬送時の各プロセスで救急隊が入力する各種情報を、医療機関到着前に院内の関係者に、セキュアかつシームレスに共有し、さらに、医療機関到着後に電子カルテに連携することが可能となります。(図「AllmおよびTXP Medical救急システム連携活用イメージ」参照)具体的には、救急現場でのリアルタイムな①「患者情報入力」を入力支援AIにより支援し、②「受入要請」時にはデータの即時転送を実現し受入先の医療機関を適確かつ瞬時に探すことが可能となります。また、③「救急搬送」先が確定した際には、医療機関内において、①②で救急隊が入力した情報を院内関係者に瞬時に④「院内共有」し、院内の準備を整えることができます。さらに、救急搬送後に患者情報をQRコード等でセキュアに引き渡すことで、⑤「カルテへの情報連携」も可能となります。両システムの連携により、救急医療における搬入前後の患者データの統合を実現するとともに、逼迫する救急医療現場を支援する包括的なソリューションの提供を目指します。

TXP MedicalおよびAllmは、本協業により、本救急医療支援の包括ソリューションを地域に広く導入いただき救急医療現場のDXを推進するとともに、現場の記録業務の負担を軽減、より質の高い救急搬送体制の実現、搬入前後の患者データの一元化によるフィードバックを実現し、医療の質向上に貢献すべく取り組んでまいります。

(※1)地域医療体制確保加算:地域医療の確保を図る観点から、過酷な勤務環境となっている、地域の救急医療体制における重要な機能を担う医療機関について策定された新たな評価。地域の救急医療体制において一定の実績を有する医療機関について、 適切な労務管理等を実施することを前提として、入院医療の提供に係る 評価を新設する。具体的には、救急医療を提供する体制、病院勤務医の負担の軽減および処遇の改善に対する体制その他の事項につき別に厚生労働大臣が定める施設基準に適合しているものとして地方厚生局長等に届け出た保険 医療機関に入院している患者(第1節の入院基本料(特別入院基 本料等を除く。)又は第3節の特定入院料のうち、地域医療体制確 保加算を算定できるものを現に算定している患者に限る。)につい て、当該基準に係る区分に従い、入院初日に限り所定点数に加算するもの。

【 AllmおよびTXP Medical救急システム連携活用イメージ 】



【 NEXT Stage ER mobile 概要 】

音声コマンド入力や画像解析技術を盛り込んで、救急医療現場でのリアルタイム記録と、電子カルテへのシームレスな情報連携を実現する未来型スマホアプリです。

 名称:NEXT Stage ER mobile(ネクスト ステージ イーアール モバイル)

 ローンチ日:

 ・ドクターカー向け:2020年10月

 ・救急隊向け:2020年12月

概要ページ:https://txpmedical.jp/service/nser-mobile

搭載機能:

 ① AI入力支援機能

 ドクターカーや救急車内、あるいは救急処置室や院内急変の場面では、処置で手が塞 

 がっている状態や騒音環境下での情報入力が要求されます。本製品は、オートログイン

 機能、音声コマンド入力機能、画像解析機能をマウントしており、このようなクリティ

 カルな臨床現場での処置と同時記録を実現します。

 *オートログイン機能:

 業務用スマートフォンの認証機能を用いて、セキュアかつ速や かにログインを行う機能

 *音声コマンド入力機能:

 音声入力で生じた誤変換をシーン毎に過学習させたテキスト変換技術により適切な表現に自動変換し た上で、音声で入力先フィールドを指定してデータを配置するような音声コマンド機能 (一部特許出 願中)

 *画像解析機能:

 心電図・血圧モニターの画面撮影により、モニターに表示された数字情報を自動解析するAI機能 (一 部特許出願中)

 ② 電子カルテへの情報連携機能

入力された患者情報はQRコードを用いて、病院カルテ端末上のNEXT Stage ERにQRコードリーダーを用いてワンボタンで取り込み可能となっております。ネットワーク連携を要さないため、きわめてセキュアかつ安価に院外ネットワークのスマートフォンアプリの情報を電子カルテネットワーク側に取り込むことが可能です。 (一部特許出願中)

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