ブラジルSanta Rita HospitalでICU Bridgeのトライアルを開始しました 〜アジア以外で初のトライアル〜

TXP Medical株式会社はブラジル・サンパウロ市にあるSanta Rita Hospitalにて、当社が開発した集中治療室（ICU）向けソリューション「ICU Bridge」のトライアル運用を開始しました。今回のトライアルは、TXP Medicalにとってアジア以外で初となる展開であり、南米市場への本格的な進出を見据えた重要なステップとなります。

ICU Bridgeは、医療機器（バイタルサイン、人工呼吸器など）や臨床検査結果データの情報をAI光学文字認識（AI-OCR）技術を活用して取得し、ICUチャートを作成します。また、各種医療機器等とのデータ連携に伴うコストがほとんど発生しないことからローコストでの展開が可能です。

Santa Rita Hospitalのイノベーション部門責任者であり、ER/ICU（救急・集中治療）部門の統括医でもあるDr. Luciano Pessoa Cavalcante氏は次のようにコメントしています。
「当院では、高度な治療と迅速な判断が求められるICUにおいて、記録作業の正確性と効率性は極めて重要です。ICU Bridgeの導入によって、スタッフの記録負担が軽減され、より質の高いケアに集中できる環境が整うと期待しています。ブラジルのICU現場においても、大きな変革をもたらす可能性を感じています。」
さらに、「医療の質向上や研究面での貢献に加え、収益管理や診療報酬のプロセス改善にも大きな効果が期待できます」と付け加えました。

また、IT部門責任者のAnselmo Antunes de Carvalho氏は次のように述べています。
「当院ではすでにデータ連携のためのソリューションを模索していた中で、TXP Medicalのソフトウェアが課題を解決し、当院を再び救急医療のイノベーションの最前線に立たせてくれることに大変満足しています。」

TXP Medicalはこれまでインドネシア・マレーシアを中心としたアジア地域でICU Bridgeのパイロット導入を重ねてきました。今回のブラジルでの展開により、グローバル展開の地理的な拡大とともに、多様な医療現場における業務改善と質の高い集中治療の提供に貢献することを目指します。

【Santa Rita Hospital】
Santa Rita Hospitalは、サンパウロ市中心部に位置する総合病院で、循環器科、心臓血管外科、整形外科、肥満外科、脳神経外科、救急医療において高い専門性を誇ります。1972年に設立され（創立53年）、ICU（集中治療室）はブラジル史上2番目に創設された歴史あるユニットです。全150床のうち、ICUベッドは25床を占めています。先端医療技術の導入にも積極的で、今年には救急医療向けの生成AIソリューションも開発しています。

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