インドネシアおよびマレーシアにおける救急医療の課題に関する研究論文を発表

インドネシアおよびマレーシアで実施した救急医療実証事業に基づき、実施した地域の救急医療の実態調査をベースにした研究論文を発表しました。本研究は、「Key challenges in prehospital and emergency care in Indonesia and Malaysia: a survey of frontline clinicians」（インドネシアおよびマレーシアにおける院前および救急医療の主要な課題：最前線の臨床医への調査）」 と題し、これらの地域で医療従事者が直面する課題に焦点を当て、救急医療システムの改善に向けた知見を述べています。

【救急医療のギャップ解消に向けて】
TXP Medicalは、東南アジアにおける医療システムの向上を目指し、インドネシアおよびマレーシアで救急医療の最前線で働く医療従事者（救急医、看護師、救命救急士）を対象にアンケート調査を実施しました。本研究は、この医療従事者が直面する課題を特定し、病院前救急診療から病院診療の改善に向けた具体的な解決策を提案することを目的としています。

【主な調査結果】
本研究では、以下の課題が明らかになりました。
救急の医療現場の設備や医療資源の不足
迅速な搬送を妨げる交通問題、救急隊と病院とのコミュニケーション不備による治療開始の遅れ
救急に携わる医療従事者の研修および能力向上の必要性
救急医療にかかわる法規制や予算の制限の影響により、救急医療改善に向けた政策の不備
救急医療アクセスの地域格差

【論文の詳細】
掲載誌：BMC Research Notes
タイトル：Key challenges in prehospital and emergency care in Indonesia and Malaysia: a survey of frontline clinicians
論文の全文は、以下のリンクからご覧いただけます：doi.org/10.1186/s13104-024-06916-3

TXP MedicalはASEAN諸国での急性期医療の問題を解決するためにデジタリゼーションを通して取り組んで参ります。