2023.05.17
プレスリリース脳卒中の「早期発見」と、「早期治療」に向けて、 NEXT Stage ERのリアルワールドデータによる医療データ解析サービスが大きく貢献。 最大3兆円の社会コスト(*1)の削減を目指す。
(*1)医療費・介護費・個人の労働損失額・企業の生産性低下による損失額、産業総合研究所とイーソリューションズの共同調査
TXP Medical株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:園生智弘)は、統計解析モデルによるリアルワールドデータ事業として、イーソリューションズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐々木経世)の新しいビジネスプランを実現するための医療データ解析サービスの提供を完了しました。
【今回の医療データサービスの内容】
イーソリューションズ株式会社は、社会解決型ビジネスの一環として、脳卒中の「早期発見」から早期治療に繋げる一気通貫のサービス構築を検討しています。TXP Medicalは、本プロジェクトの推進のための、脳卒中の救急搬送履歴データを解析し、脳卒中患者の救急搬送の実態調査を行いました。
【今回の医療データサービスの具体的な方法】
TXP Medicalは、全国約60の中核病院に導入されている自社サービスであるNEXT Stage ER(*2)を通じて、脳卒中を、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血に分類し、救急搬送時に救急隊が収集した各種の情報や、発症から搬送までの時間や平均値、バイタルサイン、病院到着後の予後などを、統計解析いたしました。
NEXT Stage ERでは、従来の方式では収集が困難であった、救急搬送時のバイタルサインや詳細な病院到着前の病歴、既往歴や基礎疾患、常用薬の情報を構造化して収集することが可能であることから、上記統計解析が実現しました。
(*2)急性期医療プラットフォームNEXT Stage ERは、救命センタークラスの病院で圧倒的シェアを誇る、カルテ入力業務支援と研究支援を両立する統合プラットフォームです。救急隊向け情報入力・情報共有支援システム「NSER mobile」と連動して患者の救急搬送時のデータ(コミュニティデータ)を蓄積するとともに、DPCデータ(医療費算定用データ)・検査値データなどとの統合を実現し、医学研究用DWH(データウェアハウス)としても用いられています。
【一般の医療データとの違い】
この「脳卒中患者の実態把握プロジェクト調査」についての期間は約1.5か月ほどでした。
この調査期間はカルテレビューを伴う調査研究としては異例の短さです。NEXT Stage ERは独自のフロントサイドプロセッサー技術で、救急医療現場において従来構造化が困難だったデータをリアルタイムで構造化することが可能です。また、患者個人情報は医療機関内に保持したまま統計値のみを抽出する統計解析モデルであることからプロジェクト期間の大幅な短縮が実現しています。
【TXP Medical のリアルワールドデータ解析サービスの特徴】
1)NEXT Stage ERは、全国8,200病院中、日本の急性期医療を担う救命救急センター300施設と二次救急で搬送数の多い病院150の合計450のうち、大規模施設・大学病院が中心の60病院に導入している。
救命救急センターかつ、大学病院という分類では全国の34%の病院に導入されている。
2)これらの施設のうち16病院においては、全診療科横断的な幅広いデータベースを構築。
3)対象医療機関に関しては、がん診療連携拠点病院、難病診療連携拠点病院なども多数含まれ、急性期疾患のみならず、がん(希少がん含む)、指定難病、希少疾患にも対応
3)あらゆる疾患領域の臨床研究に耐えられる標準化済みの500項目以上の検査値項目、時系列のバイタルサインやカルテのテキスト情報を含む。
4)救急・集中治療領域においては、NEXT Stage ER/ICUによる詳細な構造化データの保持。
TXP Medicalは引き続き、NEXT Stageシリーズを通じて構築した大病院ネットワークを通じて、高品質かつ新しいリアルワールドデータサービスの提供に取り組んでまいります。
本件に関するお問い合わせ先
TXP Medical株式会社 広報担当
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