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札幌市の「救急医療『見える化』システム」にTXP Medicalが採択。 2024年2月から運用開始

札幌

札幌市が2024年2月より運用開始予定の「救急医療『見える化』システム」について、TXP Medicalが開発企業として選定されました。救急隊から医療機関への情報共有と、保健所による各医療機関の救急搬送の応需可否状況や予後情報などの管理業務を効率化するためのシステムです。
札幌市内10消防署(全救急隊35隊)と84の医療機関と市保健所で利用される予定です。
根強く残る消防と医療機関の間での紙媒体でのやり取りをデジタル化することで救急搬送時間の短縮と業務効率化、適切な救急医療体制の検討を図ります。

札幌ロゴ

「救急医療『見える化』システム」の効果
救急隊アプリの「NSER mobile」と保健所の救急搬送支援システム「SIRIUS」を連携開発し、運用していくことにより、札幌市の救急業務効率化およびデータ利活用による検証が可能となり、救急医療分野におけるDXが加速します。

見える化システム

救急隊アプリ「NSER mobile」について
2022年度、札幌市は救急隊アプリの導入効果検証のため、数社の実証実験に協力しました。その後、札幌市消防が必要とするシステムとして、アプリへの音声・OCRでの入力機能、病院への傷病者情報・画像情報の共有、救急現場や搬送病院までのナビゲートなどの機能を搭載した救急隊アプリにおいて、TXP Medical株式会社の「NSER mobile」に決定しました。アプリ導入により救急隊・病院間でタイムリーに情報共有することで、搬送時間や処置開始までの時間を短縮し、患者の予後改善を目指します。

保健所の救急搬送支援システム「SIRIUS(Sapporo emergency Information Research Intelligent Universal network System)」について
救急隊アプリの消防局での選定をきっかけに、救急病院における受入可否情報入力機能、救急隊アプリ連携による病院選定・複数病院一括要請機能、予後入力機能を搭載した新システム「SIRIUS」の開発ベンダーとして決定しました。「SIRIUS」の導入により、救急搬送から搬送後の転帰予後や、救急病院の応需状況といった情報を一元化し、より良い救急医療体制の整備のための検証を行うことが可能となります。

【導入スケジュール】
2023年11月 救急隊アプリ「NSER mobile」テスト運用
2024年1月 保健所の救急搬送支援システム 「SIRIUS」テスト運用
2024年2月 「NSER mobile」、「SIRIUS」同時本運用

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