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TXP Medicalの救急隊アプリ「NSER mobile」 神奈川県秦野市で実証実験開始!

TXP Medical株式会社(本社:東京都千代田区、代表:園生 智弘)が展開する救急隊DXシステム「NSER mobile」を、神奈川県秦野市が2023年4月中旬より実証実験を開始することをお知らせいたします。救急隊の業務効率化と医療機関受け入れまでの時間短縮を目的に、秦野市消防本部での活動利用がスタートします。

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秦野市でのNSER mobile導入の背景
「NSER mobile」は、救急隊-病院間の情報共有や、救急活動報告書作成を効率化するアプリケーションです。「NSER mobile」の利用により、病院と救急隊のミスコミュニケーションリスクを低減し、搬送受け入れ先病院が決定するまでの時間短縮が期待できます。また、救急活動報告書の作成補助機能や、傷病者の予後情報共有機能を利用することで、救急隊員の書類作成業務にかかる負荷を削減できます。2020年にサービス提供を開始し、現在国内12自治体で利用されています。

秦野市では、①救急隊-消防間の傷病者情報の共有、②救急活動の報告書類作成の負荷が課題となっていました。救急隊が「NSER mobile」を利用することで、病院への情報共有の効率化と報告書類作成の効率化が同時に達成されます。
医療機関が「NSER mobile」を利用することで、これまでは救急隊から口頭で申し伝えられていた傷病者の容態や事故状況を、アプリ画面から目視でも確認できるようになり、受け入れ判断の迅速化につながります。また、救急隊から送付された傷病者情報を、QRコードを介して電子カルテに転記できるため、病院側の報告業務負担も軽減されます。

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「NSER mobile」は、これまでは紙でしか残っていなかった情報、電子化されてはいたけれども、文章であったため利活用できなかった患者の情報を構造データ化し、業務に役立てることができます。これまで、存在しなかった、病院に到着する前のいわゆるプレホスピタルとよばれる分野での患者のくわしい病歴や、服薬歴などを自動で汎用性の高い構造化データにできるため、秦野市における救急医療の適正配置や、予算配分の根拠となる正しいデータ収集を、自動化します。

救急搬送した先の病院では、病院向け救急医療の業務DXサービスである「Next Stage ER」の導入により、医学研究用構造化データや他の患者データ(電子カルテデータ等)の統合分析環境も整います。研究や分析のため、これまでレセプトデータから手作業で一つ一つ患者症例や、検査結果を取り出すことが多かった医療データを取得可能となります。
病院の電子カルテのメーカーがそれぞれ異なるのに対し、「NEXT Stage ER」により、自動で標準化されたデータが、他施設にまたがり得られることで、その地域の医療政策や、適正な予算配分の根拠となる正しいデータ収集を行うことができます。

サービス提供開始後は秦野市消防様よりご意見をいただき、さらに活用いただきやすいサービスに改良していく予定です。今後も当社では「NSER mobile」を全国でご利用いただき、救急隊のDXとともに、導入いただいた自治体さまが得られるデータで正しい医療政策、適正な予算配分に活用いただけるよう、サービスを拡大して参ります。


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「NSER mobile」は、救急隊-病院間の情報共有や、救急活動報告書作成を効率化するアプリケーションです。「NSER mobile」の利用により、病院と救急隊のミスコミュニケーションリスクを低減し、搬送受け入れ先病院が決定するまでの時間短縮が期待できます。また、救急活動報告書の作成補助機能や、傷病者の予後情報共有機能を利用することで、救急隊員の書類作成業務にかかる負荷を削減できます。2020年にサービス提供を開始し、現在国内12自治体で利用されています。
2020年にサービス提供を開始し、アプリを利用して救急搬送された実績は全国1か月間で、12,227件(2022年12月)、2022年の鎌倉湘南総合病院での実験では、救急隊の目標通話完了時間の割合が2倍以上にアップしました。

AI 入力支援
「NSER mobile」では、スマートフォン、タブレット端末への入力を
圧倒的なOCR機能により、運転免許証、心電図、お薬手帳を早く正確に文字化し入力します。
救急隊が処置などで手が塞がっている状態や騒音環境下でも自社開発OA システム、手書き文字起こしにより簡単に入力が可能です。
オートログイン機能、音声コマンド入力機能※、画像解析機能※を搭載しており、クリティカルな臨床現場での処置と同時記録を実現できます。※一部特許出願中
システムはすべて自社のエンジニアにより開発していることで、自治体ごとのオーダーにもスムーズに対応が可能です。

病院との即時情報連携
臨床情報と写真情報を医療機関で一斉送信ができ、搬送時間を大幅に短縮ができます。
受け入れの医療機関は患者の状況が画像や数字で確実に理解できるため、必要な医療材料や検査が想定でき、到着後すぐの処置が可能となります。
これまで実現が難しかったオフラインでの連携で、メーカーを問わず電子カルテへの転帰の事務的作業が効率化します。

医療データの蓄積
入力後のデータは自動的に、汎用性の高い標準化データとなり、サーバーにストックされます。これまでデータ記載者により、記載方法や、単位、略称などがまちまちであった情報を、自動で標準化することで、データを再加工することなく、分析資料として利用できます。また、「NEXT Stage ER」導入病院では、「NSER mobile」により、患者の病院に到着する前の救急隊の情報から、退院までのデータがワンストップで管理でき、分析に利用できる形で自動化されます。

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【サービス概要】
Webページ:txpmedical.jp/service/nser-mobile

【サービスに関するお問い合わせ】
TXP Medical  NSERmobile 担当 
MAIL:txp99@txpmedical.com

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